
Marimekko(マリメッコ)
北欧デザインの象徴とも言うべきウニッコ柄を生み出しマリメッコのデザインの礎を築いたデザイナー、マイヤ・イソラ。
マリメッコとは「小さなマリーちゃんのドレス」という意味を持っています。
マリメッコの創業者はアルミ・ラティアとその夫・ヴィリオ。 1949年にヴィリオが買収していたオイルクロスとプリントファブリックの会社「Printex」に入社したアルミが、この会社の製品用に友人のデザイナー、マイヤ・イソラへデザインを依頼したところ、出来上がってきたデザインは極めてカラフルで斬新なものであり、アルミの目にとまったことがきっかけで、マイヤはそのままマリメッコ社の初代ヘッドデザイナーに就任。その後38年間世界各国を旅しながら実に500以上の作品を生み出しました。 ケネディ夫人が身に着けたこともあり世界中の注目を集めることになり、今では北欧デザインを語るうえで欠かせない存在となっています。 マイヤの印象的なテキスタイルは、今は娘のクリスティーナの手によって性別・年齢を超えて、世界中の人々から愛され続けています。

Moomin(ムーミン)
ムーミンとは、フィンランドの女性作家トーベ・ヤンソン氏(1914〜2001)のシリーズ作品です。
トーベ・ヤーソンは1914年8月9日ヘルシンキに生まれました。 父親は著名な彫刻家で母は漫画家、彼女自身も若くして画家としての才能を開花させます。愛情深い両親のもとで幸せな少女時代を送ったトーベも、学校では孤独でした。内気でひとりぼっちだった彼女は「誰か私に目をとめてくれたらいいのに」と願っていたといいます。クニットのサロメちゃんや想像力豊かなひとりぼっちのホムサなど、ムーミン物語で度々登場する孤独で小さい生き物たちは、当時の彼女自身の投影なのかもしれません。
ムーミンはカバに似た妖精のような生き物。 ムーミントロールを主人公とした作品でムーミン谷という場所を舞台に、そこに住む住人達とムーミントロールの周りで起こる不思議な話を記した物。 日本では1964年に翻訳されてアニメで大ヒットしました。 子供の頃に読むと何だか難しくて変な話と思うかも知れませんが、大人になってから読むと別の見方が出来て奥深く面白いですね。

ARABIA(アラビア)
1873年にフィンランドのヘルシンキ郊外にあるアラビアという地名に設立された北欧最大のフィンランドの陶器メーカー。
フィンランドといえば、今やアラビア窯があまりにも有名ですが、創業当時、フィンランドはまだスェーデンに支配されていたので、実はこの窯はスェーデンの製陶会社であるロールストランドの子会社として発足。当時の生産は磁器と陶器、タイルなどが中心でした。 しかしフィンランドの国民的画家アクセリ・ガレン・カレラをデザイナーに起用するなどしてロールストランドを追い越し、1916年に独立。アラビア窯ではこうした流れを受け継いで、カイフランクをはじめとする数多くのデザイナーをかかえ、芸術性の高い作品を発表。また、機能性、実用性を備えながらも美しいデザインの作品を次々と発表し続けています。
現在は一度は袂を違えたロールストランドの窯と共にアラビア窯の7年後に誕生したイッタラの傘下となっています。

Iittala(イッタラ)
1881年「イッタラ」は、森と湖の国フィンランドの大自然の中でガラス製品製造メーカーとして誕生。フィンランド最大のガラスメーカーで第二次世界大戦より、調理器具の一流ブランドとしての地位を築きました。1987年オイバ・トイッカのバードシリーズの生産で知られ、高度な職人技が息づくガラスメーカー、ヌータヤルヴィ社と合併。一般的なクリスタルガラスは透明度を上げる為に鉛を使用しているのに対し、イッタラでは環境に有害とされる鉛を使わずに透明度の高いガラスを作り上げています。それは自然と共に生きる北欧の人々の精神が生かされたものであり、近年のスローライフ志向の定着と共に、世界中の人々に支持されています。
現在はアラビア社、ロールストランド社をまとめたブランド品としても使われ、テーブルウェア全般を扱っている。2012年にはデザインディレクターにフィンランドのトップデザイナー、ハッリ・コスキネンを迎え、その動向はデザイン界において常に注目を集めています。

Lisa Larson(リサラーソン)
1954年リンドベリのスカウトによりGustavsberg社に入社。1979年に独立するまでに動物シリーズをはじめ数々の人気作品を誕生させました。独立後フリーデザイナーとして活躍、1992年にKeramik Studion Gustavsbergを設立し、Gustavsberg社時代の人気作品の復刻をメインに活動を開始。現在も新作を発表するなど精力的に活動を継続中。 都心から少し離れた森のなかで、画家のご主人と暮らしながら創作を続けています。
寒いスウェーデンの森から届いたあたたかいぬくもりが感じられる作品たち。 素朴で、微妙なブサイクさがかわいらしい。 そんな彼女の作品は本国スウェーデンや日本だけでなく、世界中の人々により愛されています。 陶磁器作品は、ひとつひとつ、丁寧に手づくりで製作しているため、全く同じものはありません。 それぞれ色や質感、表情は少しづつ異なっています。
リサ・ラーソンが今もなお作りつづけているその作品たちは、手にとる人のお気に入りとして出会えることを今も楽しみに待っています。 たくさんの動物やフィギュアがつくりだすその世界を、ゆっくりとのぞいてみてください。 きっと、気の合う作品にめぐりあえるはずです.。